受けられる試験を、ひと目で。
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公務員試験の内容・方式を知る

試験内容の記載がある1,099区分から数えています

「公務員試験=教養+専門の筆記」という像で対策を始めると、かなりの確率で外します。 いま募集されている試験の中身は、団体ごとにばらばらです。

下の数字は、各自治体が公式に書いている試験内容の原文から、 その語が出てくるかを数えたものです。分類も要約もしていません。

試験内容が書かれていない69区分は母数から外しています 原文は各試験ページにそのまま載せています

何が課されているか(原文にその語が出てくる件数)

課されるもの区分割合対策で要ること
面接 1025 93% ほぼ必ずある。回数は自治体で違う
SPI・SCOAなど民間型の総合検査 343 31% 民間企業の採用で使われている検査。専門科目の勉強なしで受けられる
論文・作文 338 31% 書く練習をしていないと時間内に終わらない
書類選考・エントリーシート 327 30% 申込の時点で選考が始まっている。締切間際に書くと間に合わない
テストセンター・自宅受検 225 20% 会場と日時を自分で選ぶ。同じ日の他市と併願できることがある
専門試験 129 12% 法律・経済など。対策に最も時間がかかる
教養試験 88 8% 公務員試験の従来型。時事・数的処理・文章理解など
録画面接・Web面接 38 3% 遠方でも受けやすい。撮り直しの可否は自治体で違う
集団討論・グループワーク 35 3% 一人で対策できない。相手役が要る
体力試験 11 1% 消防・警察などで課される
プレゼンテーション 9 1% 経験者採用に多い。持ち時間と資料の可否を確認する

ここを読み違えないでください。これは「その語が原文に出てくるか」の数です。 「第1次:筆記試験/第2次:面接」としか書いていない自治体があり、 その筆記が教養なのか専門なのかは、受験案内を開かないと分かりません。

現に、教養とも専門とも書いていない区分が910件(83%)あります。 これは「筆記が無い」という意味ではありません。書かれていない、というだけです。 当サイトは書かれていないことを補いません。

専門試験は、思っているほど多くない

原文に「専門」が出てくるのは129件(12%)。 一方、SPI・SCOAなど民間型の総合検査に触れているものは343件(31%)あります。

ここが受験の組み立てを一番大きく変えます。 専門試験は憲法・行政法・民法・ミクロ・マクロ経済と範囲が広く、 対策に最も時間を食います。逆に言えば、専門を課さない試験だけを狙うなら、 その時間はまるごと要りません。

ただし専門を課す試験を外すと、受けられる先が減ります。 都道府県と政令指定都市は専門を課すところが多く、 専門をやらない=規模の大きい団体の多くを最初から捨てるという選択になります。 どちらが得かは、志望先が決まっているかどうかで変わります。

いま受付中で「専門」が出てくるのは119件 いま受付中でSPI等があり「専門」が出てこないのは233件

運営者の見方:なぜ自治体はSPIに移っているのか

ここから先は数字ではなく、自治体の中にいた者としての見方です。 当サイトのデータからは確かめられないので、そう分けて書きます。

理由は受験者のためではありません。受験者が集まらないからです。 専門試験を課すと、公務員試験の対策をした人しか受けに来ません。 技術職・保健師・保育士は特に集まらず、採用予定数に届かない年が普通にあります。 民間型の検査に替えると、民間と併願している層がそのまま受けに来られる。

もう一つは作問と運営の負担です。専門試験の問題は自前では作れないので外部に頼みますが、 その費用と、会場・監督職員の手配が要る。テストセンター方式にすれば 会場も日程も外に出せます。職員を土日に出勤させずに済むのは、想像以上に大きい。

受験する側にとって、これは有利な変化です。テストセンターは日時を自分で選べるので、 同じ日に第1次試験がぶつかっていた自治体を併願できることがあります。 ここは第1次試験が集中している日と合わせて読んでください。

何段階あるか(面接は1回では終わらない)

原文から段階数が読み取れた661区分の内訳です。 読み取れなかった438件は入れていません(「最終選考」等としか書かれていないもの)。

段階区分よくある中身
第1次まで 25 書類・検査で決まるもの。試験当日が1日で終わる
第2次まで 513 第1次で絞り、第2次で面接。もっとも多い形
第3次まで 123 面接が複数回。集団討論やプレゼンが挟まることがある

123件は3段階以上あります。これは面接が複数回あるということで、 最終合格までに2か月から3か月かかります。在職中に受けるなら、 平日に休みを取る回数がその分だけ増えます。

もう一つ、見落とされやすいことがあります。 書類選考・エントリーシートが327件で課されています。 これは申込の時点で選考が始まっているということです。 締切前日に書き始めて間に合う分量ではありません。 締切が近い試験を見て、逆算して着手してください。

実際の書かれ方(原文のまま)

いま掲載している試験から、型ごとに1件ずつ挙げます。公式の書き方をそのまま載せています。

団体型公式の記載
桐生市 従来型(教養+専門) 第1次:教養試験+専門試験/第2次以降:面接(予定)
滋賀県 民間型(SPI等) SPI試験型
千葉市 筆記の語が出てこない 電子申請

同じ「公務員試験」でも、準備するものがまったく違います。 志望先を決めてから対策を始めるほうが、順番として正しい。 自治体から探すで、受ける先の試験内容を先に見てください。

論文と集団討論は、独学で最後まで残る

論文・作文が338件、集団討論・グループワークが35件で課されています。 この2つは、参考書を読んでも点になりません。書いたものを人に読んでもらう、 相手役を立てて話す——他人が要る対策だからです。

予備校に通う価値がいちばん出るのはここです。逆に言えば、 択一の勉強だけなら独学で足ります。お金をかける場所を間違えないでください。

論文の題材はその自治体の課題から出ます。総合計画や事務事業評価を読んでおくと、 論文と面接の両方で効きます。面接で差がつく、志望先の調べ方に、 どの文書を読めばいいかをまとめました。

SPI等で受けられて、いま受付中のもの

締切が近い順に4件。受付中でSPI等があり「専門」が出てこないのは233件 (74団体)です。

SPIで受けられる試験に一覧があります。 ただし上に書いたとおり、原文に語が出てこないだけの試験も混ざります。 申し込む前に、必ず公式の受験案内で試験内容を確かめてください。