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面接で差がつく、志望先の調べ方

94団体ぶんのリンクを1本ずつ開いて確認しています

「ホームページを拝見しました」で止まる受験者が、いちばん多い。 採用ページとパンフレットは受験者向けに作られた資料なので、 そこだけを読むと、他の受験者とまったく同じことを話すことになります。

面接官が座っているのは、その市の管理職の椅子です。 読んでほしいのは、受験者向けではなく、市が自分の仕事のために作った文書のほうです。 どの自治体も必ず持っていて、しかも全部ネットに出ています。

リンク先の中身はこのページに書き写していません。開いた日の最新をご覧ください 最終確認は必ず各自治体の公式ページでお願いします

読むのはこの3つ

文書何が分かるか 掲載
総合計画 その市が何を目指すと決めたか。議会の議決を経た、いちばん上位の計画 94
事務事業評価 何をやめ、何を伸ばしたか。事業を1件ずつ点検した結果 79
会議録 いま何が論点になっているか。議員の質問と部局の答弁がそのまま 94

掲載欄は、当サイトが実際にリンクを開いて確認できた団体数です(全94団体中)。

総合計画 ― 建前だが、市が自分で決めた建前

総合計画は、基本構想・基本計画・実施計画の3階層でできていることが多い文書です。 基本構想は議会の議決を経て決まるため、市長が代わってもすぐには変わりません。

面接で効くのは、上の2階層ではなく実施計画です。 基本構想には「誰もが安心して暮らせるまち」のような、どの市にも書いてある言葉が並びます。 そこを引用しても、志望動機は他の受験者と重なります。 実施計画には、そこから下ろした個別の事業と年度が書いてあります。

読み方のこつは「順番」です。計画は、市が力を入れる順に章立てされています。 どの分野が1章目に来ているかは、その市の優先順位そのものです。

事務事業評価 ― ここに本音が出る

3つのなかで、いちばん読まれていないのがこれです。そして、いちばん差がつきます。

事務事業評価は、職員が自分の担当事業について毎年書かされる文書です。 目的、かかった費用、成果指標の達成度、そして「今後の方向性」を書きます。 拡充・継続・見直し・縮小・廃止といった判定が並び、 理由も添えられます。予算編成の材料になるため、書いたことには重みがあります。

面接で使えるのは、うまくいっている事業ではなく、見直し・縮小と判定された事業です。 市が自分で「これは課題だ」と認めている場所だからです。 そこに触れられる受験者は、まず居ません。

名前が団体ごとに違うので、探しにくい

これがこの文書のいちばん厄介なところです。 当サイトが確認した94団体で、39通りの呼び方がありました。 「行政評価」と名乗っているのは39団体だけです。

自治体が名乗っている名前団体
行政評価39
政策評価制度2
行政評価制度2
実施計画(決算)1
新ステージ実行プラン1
総合計画の進行管理1
事業評価制度1
これまでの実施計画と評価1
実施計画・事務事業評価1
事務事業実績測定1
事業シートの公開(令和6年度決算)1

「事務事業評価」で検索しても出てきません。 市のサイトでは「行政改革」や「市の計画」の下に置かれていることが多く、 そもそもその名前を一度も使っていない市もあります。 当サイトでは市が名乗っているとおりの名前でリンクを載せています。

会議録 ― いま何で揉めているかが、いちばん速く分かる

議会の会議録は、議員の質問と担当部局の答弁がそのまま文字になったものです。 要約ではありません。答弁は事前に部局が組み立てて用意するので、 市の公式見解として読めます。

読むのは全部ではなく、直近の定例会の一般質問だけで十分です。 検索システムがあるので、志望する分野の言葉で引けば、 その市がその課題をどう認識しているかが、数分で分かります。

注意点が1つ。議員の質問は、市の見解ではありません。 面接で使うなら、質問ではなく答弁のほうを材料にしてください。 ここを取り違えると、市が考えていないことを「市の方針」として語ることになります。

3つそろっている団体の例

団体ページに、その市の3つのリンクをまとめてあります。 受験する市のページを開けば、探し回らずに済みます。

団体総合計画当初予算の概要・主要事業事務事業評価会議録広報紙のバックナンバー
長浜市 総合計画予算・決算等部局経営方針会議録検索広報ながはま
八戸市 総合計画財政総合計画の進行管理会議録検索システム「広報はちのへ」バックナンバー
川口市 第6次川口市総合計画予算川口市の行政評価について会議録検索広報かわぐち 一覧表

同じものを指しているのに、名前がここまで違います。 だから「探し方」ではなく「リンクそのもの」を持っておく意味があります。

まだ集まっていない団体があります

正直に書きます。いま受付中の試験がある299団体のうち、 3つのリンクを載せられているのは27団体です。 残りはまだ集めている途中です。

推測でURLを組み立てれば数だけは埋まりますが、やっていません。 存在しないページや、別の自治体のページに送ることになるからです。 1団体ずつ公式サイトで確認できたものだけを載せています。

載っていない団体は、市の公式サイトで「総合計画」「行政評価」「議会 会議録」を探してください 全国共通の資料は公式資料・リンク集にまとめています

面接までの読む順番

順読むものかかる時間の目安
1総合計画の実施計画。章の順番と、事業名だけを眺める30分
2事務事業評価。見直し・縮小と判定された事業を3つ拾う1時間
3会議録。直近の定例会で、その3つが議論されていないか引く30分

2時間あれば、他の受験者が持っていない材料が3つ手に入ります。 順番が大事で、計画(建前)→ 評価(本音)→ 会議録(生の議論)と降りていくと、 同じ話題が3つの文書でどう書き分けられているかが見えます。 そのズレが、面接で話せる中身になります。